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乳歯抜歯(乳歯遺残)って必要?|将来の歯周病・歯並びトラブルを防ぐために
「永久歯が生えてきたのに乳歯が残っている気がする」「歯が二列に見える」など、子犬・子猫の飼い主さんからよくあるご相談です。乳歯は自然に抜けることも多い一方で、残ったまま固定されてしまうことがあります。必要に応じて麻酔下で乳歯抜歯を行い、将来の口腔トラブルを予防します。
この記事のポイント
犬や猫は、子どもの頃に乳歯が生え、その後永久歯に生え変わります。通常は、永久歯が生えてくる圧力に合わせて乳歯の根が吸収され、乳歯は自然にぐらついて抜けます。
ところが、乳歯の根が十分に吸収されないなどの理由で、乳歯が抜けずに残ってしまうことがあります。これを乳歯遺残と呼びます。
乳歯遺残でよく気づかれるサイン
乳歯遺残は、今すぐ緊急になることは少ない一方で、将来の口腔トラブルのきっかけになりやすい状態です。特に「歯が二列」の状態は、歯みがきが難しくなり、汚れがたまりやすくなります。
乳歯遺残の中でも、特にトラブルが起こりやすいのが犬歯です。乳歯の犬歯が残ったまま永久歯が生えると、永久歯が内側にずれて生えやすく、口の中を傷つけたり、噛み合わせに影響することがあります。
犬歯の乳歯遺残で起こりやすいこと
「乳歯が残っている=必ず抜歯」ではありません。自然に抜けそうか、永久歯の位置や歯肉の状態に悪影響が出ていないかを含めて判断します。
乳歯は小さく見えても、根がしっかりあります。動いてしまう状態で無理に抜こうとすると、歯が途中で折れて根が残ったり、顎の骨に負担がかかったりするリスクがあります。安全に、確実に処置するために、基本的に麻酔下で行います。
麻酔下で行う主なメリット
若い子は回復が早いことが多く、術後の痛みも強く出ない場合があります。ただし個体差があるため、必要に応じて鎮痛薬を使用します。食事は状態により当日から可能なこともありますが、抜歯の本数や歯肉の状態によって調整します。
術後しばらく控えたいこと
Q:乳歯は自然に抜けるのを待ってもいいですか?
A:乳歯が強くぐらついていて自然脱落が近い場合は、様子を見ることもあります。ただ、永久歯が生えているのに乳歯がしっかり残っている場合は、歯並びや歯肉への影響が出やすいので、早めのチェックがおすすめです。
Q:麻酔が心配です。
A:麻酔はゼロリスクではありませんが、年齢・体重・体調に合わせた事前評価と管理で、リスクをできる限り下げることができます。心配な点は遠慮なくご相談ください。
Q:抜歯すると永久歯が弱くなりませんか?
A:適切に抜歯を行えば、永久歯自体が弱くなるわけではありません。むしろ、乳歯遺残を放置して歯肉炎や歯周病が進む方が、永久歯に悪影響が出やすくなります。
Q:いつ頃、相談するのが良いですか?
A:「永久歯が見えてきたのに乳歯が残っている」「歯が二列に見える」「歯肉が赤い・口臭が気になる」などのサインがあれば、早めの受診がおすすめです。お口の状態や成長段階に合わせて、最適な方針をご提案します。
乳歯遺残は、見た目だけの問題に見えることもありますが、歯肉炎・歯周病、歯並びや噛み合わせの乱れなど、将来のトラブルにつながることがあります。「歯が二列に見える」「乳歯が残っているかも」と感じたら、早めのチェックで、その子に合った最適なタイミングと方法を選びやすくなります。気になることがあれば、お気軽にご相談ください。