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前立腺がん

犬の前立腺がんについて

犬の前立腺がんは、ほとんどが悪いタイプで、80%は「移行上皮がん」という名前のがんです。手術をしても、尿が漏れるという問題が起こることがあります。

猫では、この病気はほとんどありません。

検査方法

犬の前立腺がんは、去勢していても起こることがあり、石灰化や前立腺が大きくなることがあります。エコーやX線、CTという検査をして見つけます。

がんの特徴

がんは、内部が固かったり、液体がたまったり、石灰化したり、周りに広がったりします。

膀胱の中にも、がんが広がることがあります。

がんが広がると

がんが広がると、おしっこやうんちが出にくくなったり、腰や骨にも広がって歩きにくくなったりします。

検査では、尿路の写真を撮ったり、CTを撮ったりします。

前立腺の表面がきれいでなかったり、はっきりしないことがあります。

がんは、腰の下のリンパ節や骨盤、腰仙椎に広がることがあります。

骨が溶けたり、骨の表面が変わったりします。

細胞を調べる検査は、お腹の壁や肛門周り、直腸を使って行います。

手術について

前立腺全摘出術という手術がありますが、難しくて、合併症が多いです。昔は効果があまりなかったけれど、最近は効果が見られることがあります。がんが広がる確率が高く、術後1-2ヶ月程度で、転移を起こして亡くなる事も。

手術後に、尿が漏れたり、具合が悪くなることもあります。

適応と治療方法

この手術は、前立腺嚢胞や前立腺膿瘍、前立腺がんに使われますが、大きな前立腺がある事で、排尿できなくなったり、排便しづらい時に適応となります。

骨や肺に広がることが多くて、全身の治療が決まっていません。

手術の後、化学療法も勧めています。これは、がん細胞を減らすための薬を使って治療する方法です。

化学療法について

これにより、がんの進行を遅らせたり、症状を和らげたりすることが期待できます。ただし、化学療法には副作用があることもあり、犬の体調や年齢、がんの状態によっては、主治医とよく相談して、最適な治療法を選ぶことが大切です。化学療法は、手術だけでは十分に治療できない場合や、がんが他の部分に広がっている場合に役立ちます。

手術をあきらめなくてはいけないとき

腫瘍が骨盤や尿路の周りの組織に広がっていたら、手術はやめて、化学療法で治療するしかないこともあります。

この場合、治療の限界が近いことを覚悟しなければなりません。

ペットと飼い主の役割

大切なペットががんにかかるのは辛いですが、飼い主様と主治医が協力して、最善の治療法を選んで、犬の生活の質を高めることが大切です。

定期的な健康チェックを行い、早期発見・早期治療を心がけることも、犬の健康にとって重要です。