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犬の呼吸性不整脈(Respiratory Sinus Arrhythmia:RSA)は、呼吸に合わせて心拍の間隔が自然に変動する生理的なリズムです。
「不整脈」という言葉がつくため心配されがちですが、犬ではとてもよく見られる正常の範囲であることが多く、特に安静時に目立ちます。
ポイント
呼吸性不整脈は「心臓が壊れているサイン」というより、副交感神経(迷走神経)がよく働いている=リラックスした状態で見られやすい生理現象です。
呼吸性不整脈は、呼吸のリズムに合わせて心拍数(正確には心拍の間隔)がゆらぐ現象です。典型的には、次のような変化が起こります。
なぜ起こるの?(しくみ)
心臓のリズムは自律神経の影響を強く受けています。呼吸性不整脈は主に迷走神経(副交感神経)の働きによって起こり、
呼気で迷走神経の影響が強まり徐脈に、吸気で影響が弱まり頻脈になりやすい、と理解するとイメージしやすいです。
呼吸性不整脈は「出ること自体が異常」ではありません。特に次のような状況・タイプでよく見られます。
覚えておきたいこと
興奮したり、運動したり、痛みや発熱があったりすると、交感神経優位になって呼吸性不整脈が目立たなくなる/消えることがあります。
つまり「さっきは不規則だったのに、今は規則的」という変化も、状況によっては自然です。
聴診では、心拍が「ときどき間隔が伸びたり縮んだり」して不規則に聞こえます。ただし、呼吸性不整脈には特徴があります。
心電図(ECG)で確認すると、呼吸性不整脈は洞性調律(正常な指令系)を保ったまま、心拍間隔が周期的に変動していることが分かります。
写真や心電図画像を入れたい場合
ここに心電図のスクリーンショットや模式図を入れると、理解がさらに深まります。後から差し替えしやすいように、画像枠を用意しています。
画像をここに追加
(WordPressの画像ブロックをこの位置に入れる/または下のimgタグのsrcを書き換える)
呼吸性不整脈は多くが生理的ですが、「不整脈」という言葉通り、似たように不規則に聞こえる病的な不整脈も存在します。
そこで大切なのが、「呼吸と一致しているか」「症状があるか」という視点です。
ここは注意
「呼吸と関係ない不規則さ」や、「不規則さに加えて体調の変化(失神、ぐったり、運動を嫌がるなど)」があるときは、
呼吸性不整脈だけでなく、洞停止・房室ブロック・期外収縮など別の不整脈も含めて評価が必要になります。
呼吸性不整脈そのものは生理的でも、次のような状況では「たまたま一緒に見つかった別の問題」が隠れていないかを確認するために、
心電図・胸部レントゲン・心エコーなどの検査を組み合わせて評価します。
よくあるご質問
「不整脈と言われたけれど大丈夫?」「検査は必要?」など、状況によって答えが変わります。気になる症状がある場合は、診察時に動画(呼吸の様子)や日頃のメモを持参すると評価がスムーズです。