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猫の咬傷について: 日常の注意と初期治療のポイント🐱

猫の咬傷について🐱💔

猫の咬傷は、日常的に遭遇する疾患で、多くの場合、基本的な治療で早期に回復します✨。しかし、この病状を軽視して放置すると、病巣が拡大し、長期の入院治療が必要になる可能性があります😿。猫による咬傷は犬には少なく、治療のアプローチや注意点は基本的に同じです🐕。

犬は、猫の攻撃による傷を持って来院することが多く、猫は主に外でのけがが原因となります🌲。帰宅した際、猫の様子に異変を感じた飼い主さんが治療を求めて来院することが一般的です🚪。咬傷が疑われる場合、猫の体全体を検査し、痛みのある部位や小さな痂波を見つけることで診断を行います🔍。膿が形成されている場合、その診断は比較的容易です😷。

傷を受けてすぐの場合、裂けた傷は、生理食塩水できれいに洗浄した後、縫合します🩹。深い咬傷の跡であれば、浄化のためにゾンデを使用します🚿。治療の初期段階で痂波を除去すると、わずかな排液が見られることがあります💧。このような初期の病巣には、1週間の抗菌療法を行うことで、ほとんどの猫は完治します🌟。傷が見当たらなくても、咬傷が疑われる場合は、抗菌療法を実施することを推奨します💊。また、未去勢の猫には、けんかを防ぐための去勢手術もおすすめです🏥。

抗菌療法とその重要性🐾

猫の膿瘍や感染創傷の代表的な起炎菌は、Pasteurella multocidaという好気性菌です🔍。他にもStaphylococcusやStreptococcusなどの菌が関与します。臨床的には、アモキシシリンやクラブラン酸アモキシシリン、セフォベクチンなどの薬物が効果的です🌡。

大規模臨床試験によれば、これらの治療法で95~100%の猫が回復することが示されています✨。猫の膿瘍は、複数の細菌の相乗作用によって形成されると考えられているため、菌の種類や数が減少することで治癒が促進されると推察されます💭。

放置された場合の危険性🚫

猫の口内には偏性嫌気性菌群が存在します🐱。咬傷からの感染が放置されると、これらの菌によって膿瘍が形成される可能性があります⚠️。膿瘍が大きくなり、皮膚が壊死すると、大きな皮膚欠損が生じ、自然治癒が難しくなります💔。

早期治療を選択しないと、皮膚欠損が大きくなるリスクがあります😱。これにより、皮弁法などの高度な再建手術が必要となる場合があります🏥。

皮下膿瘍の治療について🐾

皮下膿瘍の治療は、抗菌薬の移行が難しいため、切開・排膿が必須です🐱。小さな膿瘍であれば、排膿・洗浄と抗菌療法で治療が可能ですが、大きな膿瘍や皮膚が壊死している場合は、専門的な手術が必要となります。

手術の過程で、全身麻酔下での切開・排膿、洗浄、デブリードマンが行われます🩺。術後はペンローズドレーンを留置し、皮膚を縫合します。炎症や壊死を伴う脂肪は、切除することで、治癒が早まることが一般的です🌡️。

皮下脂肪は皮膚の修復に大変重要であり、死腔が大きい場合には、圧迫バンデージを施し、後日ドレーンを取り除きます✂️。猫の皮下膿瘍では、特別な処置は必要ありませんが、大きな膿瘍の場合は慎重な治療が必要です🚑。

皮膚欠損および難治例の治療

皮膚欠損の治療において、小さなものであっても二期治癒ではなく、直接の縫合を基本としています。大きな欠損に対しても、適切な皮弁を使用することで、多くの場合に治癒を期待できます。しかし、以下の特定のケースでは特別な注意が必要です。

1. 頰の咬傷: 猫の皮膚は真皮の線維組織が厚く、感染が皮下に達しにくい一方で癒合も進みにくいため、特別な治療が必要です。縫合後も自傷や外力により離開しやすく、ステンレスワイヤーでの縫合や抜糸の遅延が推奨されています。

2. 会陰部から尾の膿瘍: 会陰部の膿瘍は深くなりやすく、尾部では血流が乏しく離開しやすいです。適切な皮弁やバンデージによる保護が必要です。

3. 四肢端の皮膚欠損: 四肢端ではZ形成術や減張切開がしばしば必要です。治癒しづらい部位であり、遊離皮膚移植やポーチフラップの使用も考慮されます。

4. ポケット創傷・慢性創傷: 動きや摩擦が生じる部位の皮膚欠損は、ポケット創傷や慢性創傷になりやすいです。猫の腋窩の慢性創傷などでは、減張縫合や大網弁移植が効果的です。

5. 創傷・膿瘍の再発や持続: 免疫不全ウイルスや猫白血病ウイルスによる免疫低下が原因で再発や持続する場合があります。再発時には広範囲な切除や病理組織学的検査が必要となります。

犬や猫の皮膚の治療は多様ですが、これらの情報を基に最適な治療法を選択することで、ペットの健康を維持できます。

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