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猫の甲状腺機能亢進症

1.病態

甲状腺機能亢進症とは、高齢の猫に多く見られる病気で、甲状腺が過剰にホルモンを分泌することが原因です。体重減少、食欲低下、多飲多尿、嘔吐や下痢、多食、被毛の粗剛、頻脈、高血圧などの症状が現れます。診断は血液検査で行われ、治療には薬物療法や手術があります。早期発見・治療が大切で、猫の健康管理には定期的な健康診断が必要です。

2.診断

甲状腺機能亢進症の診断には、血液検査が必要です。甲状腺ホルモンの測定が主な方法で、濃度が5ug/dL以上であれば診断されます。ただし、軽度や早期の場合は一度の検査では診断が難しいことがあります。再検査が必要です。

3.治療方法

内科療法、外科療法、食事療法があります。内科療法では、抗甲状腺薬を投与し、定期的に血液検査を行い、副作用にも注意する必要があります。腎機能の低下が改善されることがあるため、治療方針はよく相談することが大切です。治療が効果的で、慢性腎臓病がみられない場合は、甲状腺摘出術を選択肢として考えることができます。

4.予後

治療の成否には、病気の進行状況や治療法の選択によって異なります。慢性腎臓病を併発している場合は、治癒の見込みが低くなるため、早期の治療が必要です。甲状腺機能亢進症を治療しても、定期的な検査や治療が必要であり、正しい生活習慣を守ることが治癒の見込みを高めるために重要です。