047-700-5118
logo logo

診察時間
午前9:00-12:00
午後15:00-18:00
手術時間12:00-15:00
水曜・日曜午後休診

banner
NEWS&BLOG
猫の糖尿病

1.糖尿病について

糖尿病とは、インスリンというホルモンが不足したり、うまく働かなくなることで、血糖値が高くなってしまう病気です。太りすぎたり、膵臓の病気、クッシング症候群などが原因になることがあります。初期の症状としては、たくさん飲んだり、おしっこをよくする、お腹がすく、体重が減るなどがあります。進行すると、ケトアシドーシスという病気を併発することがあり、元気がなくなったり、食欲がなくなったり、吐いたり、お腹をこわしたり、お水をたくさん飲むようになったりします。

猫では、後ろ足が動かなくなる神経症状があらわれることがありますが、治療をすると改善することが多いです。治療では、血糖値をコントロールすることがとても大切です。

2.猫の糖尿病について

猫が糖尿病にかかると、体重が減ったり、脱水や被毛が荒くなったりすることがあります。猫が脱水しているかどうかは、皮膚がツルツルしているか、口が渇いているかで判断できます。脱水は、猫にとってインスリンが吸収されない原因になるので、注意が必要です。

 

3.病気の診断

血液検査や尿検査を行います。糖尿病を管理するための検査もあります。治療には、ケトアシドーシスにいたった場合、点滴で脱水を補う、カリウムやリンを補充する、速効型インスリンを使うことが必要です。そして、維持期の治療として、1日2回インスリンを皮下注射することが必要です。また、糖尿病療法食を食べることも大切です。
糖尿病は、治療を続けることがとても大切で、定期的に検査をし、治療計画を見直す必要があります。

4.治療のステップ

  • 猫に合った食事を選び、適切なカロリーを決めます。
  • 獣医師が必要なインスリンの量を決めます。
  • 入院または通院して、血糖値の調整を行います。
  • 食事やインスリン量を調整しながら血糖値を監視します。
  • 血糖値が安定したら、定期的に血糖値を測りながら食事やインスリン量を調整します。

5.予後

猫の糖尿病を治療するには、食事療法とインスリンの皮下投与が必要です。猫の血糖値を100~300mg/dLの範囲で管理することが大切で、この範囲内に収めることができれば、猫の回復の見通しが良好になります。ただし、糖尿病に併発する病気(膵炎、腎臓病など)がある場合、状態の重さによっては予後が悪くなることがあります。その場合は、獣医師の指示に従って、適切な治療を受けることが大切です。