047-700-5118
logo logo

診察時間
午前9:00-12:00
午後15:00-18:00
手術時間12:00-15:00
水曜・日曜午後休診

banner
NEWS&BLOG
目の症状・検査

動物の目の病気は、飼い主さんが気づきにくいことも多いですが、進行が非常に早いため注意が必要です。中には「失明」につながる緊急性の高い病気も含まれるため、少しでも「おかしいな?」と感じたらすぐに検査を受けることが大切です。

📝 この記事の内容

目の検査の目的、費用、および正常値

目の状態を正しく知るためには、いくつかの検査を組み合わせて行います。それぞれの検査で「何がわかるか」と、獣医師がチェックしている「数値の目安」をまとめました。

検査名・費用 何がわかる?(疑う病気) 専門的な正常値・異常値
シルマー涙液試験
(STT) ¥1,100
涙の量を測定し、ドライアイ(KCS)の診断と重症度を評価。 犬:15mm以上 正常
10mm未満 低下
フルオレセイン染色
¥1,100
角膜(黒目)の傷や潰瘍、穿孔の有無。鼻涙管の通りも確認。 染色なし:正常
緑に染色:異常(傷あり)
眼圧検査
¥2,200
眼球内の圧力測定。高すぎると緑内障、低すぎるとぶどう膜炎を疑う。 15以下:ぶどう膜炎
15〜25mmHg:正常
25以上:緑内障
スリットランプ検査
¥1,300
角膜、前房(目の奥)、水晶体などを拡大観察。傷の深さ、白内障の進行、炎症などを評価。 混濁(フレア)、潰瘍、白内障などの有無で判断。
眼エコー(超音波)
¥1,500
目の中を画像化。網膜剥離、出血、レンズ脱臼、腫瘍などを確認。 異常な構造物(剥離、出血、しこり)がなければ正常。
眼脂検査・培養検査
¥2,200〜
目やにを顕微鏡で確認。原因菌の特定と、一番効く抗生剤を見つける(感受性試験)。 悪い細菌や炎症細胞が多く検出されれば異常。

💡 検査の順番について
点眼や染色の影響を避けるため、通常は「涙液試験(STT) → 眼圧 → 染色 → スリットランプ」の順で行います。

主な目の病気と放置した場合のリスク

目の病気には「時間との勝負」になるものと、「じっくり付き合う」ものがあります。

🚨 緊急性の高い病気(時間勝負)

病気名 緑内障
症状 急な痛み、目が白く濁る、瞳孔が開く、急に見えなくなる。
リスク 数時間〜数日で失明します。最優先の緊急処置が必要です。
病気名 角膜潰瘍
症状 目を痛がる、開かない、涙が多い、黄緑色の目やに。
リスク 傷が深くなると眼球に穴が開く(穿孔)危険があります。失明や眼球摘出につながる恐れも。

慢性的な病気

  • 白内障
    目の中のレンズが白く濁ります。進行すると強い炎症(ブドウ膜炎)を起こし、二次的に緑内障になるリスクが高まるため、定期的なチェックが重要です。
  • ドライアイ(KCS)
    涙が足りず、ネバネバした目やにが出ます。放置すると角膜が黒く濁り、視力が低下してしまいます。
  • ぶどう膜炎
    目の中の炎症です。まぶしがったり、瞳孔が小さくなったりします。緑内障や網膜剥離の原因になることがあります。

目の治療薬と処置の注意点

目の治療には、点眼薬や軟膏がよく使われます。それぞれの特徴を知っておきましょう。

薬剤名・種類 使用の目的・目安
ヒアレイン(点眼) 保湿と、角膜・結膜の傷を修復します。ドライアイの子によく使われます。
ゲンタマイシン
レボフロキサシン
細菌感染(黄色い目やになど)の治療に使われる抗生剤です。
オフロキサシン眼軟膏 軟膏タイプは目に長く留まりやすいため、夜間などによく使用されます。
眼瞼炎の処置薬 まぶたの炎症に。消毒液や保護軟膏を使います。
※必ず目を閉じた状態で塗ってください。

大切な「検査のタイミング」と「再診」について

  • 検査は「最初」が肝心
    培養検査(菌の種類を調べる検査)は結果が出るのに1〜2週間かかります。そのため、重い感染が疑われる場合は、最初の薬を使い始めるのと同時に検査に出すことが非常に重要です。
  • 「効かない」と思ったらすぐに病院へ
    もし処方された抗生剤が効かない「耐性菌」だった場合、3〜5日経っても症状が良くならない、あるいは悪化することがあります。その場合は薬の変更が緊急で必要ですので、様子を見すぎずすぐに再診してください。