診察時間
午前9:00-12:00
午後15:00-18:00
手術時間12:00-15:00
水曜・日曜午後休診
犬の場合は2回目の発情期までに、猫の場合は1歳までに避妊手術を行うことで、乳腺腫瘍(乳がん)の発生を大きく抑えられることが知られています。
犬の子宮は閉鎖型の構造をしており、細菌感染が起こると、膿が外へ排出されず子宮内に溜まってしまいます。この状態が「子宮蓄膿症」であり、進行すると全身状態が急激に悪化し、命に関わる緊急疾患となることがあります。
避妊手術では卵巣と子宮を切除しますが、もし腎不全や敗血症などの疾患がある状態で手術を行うと、麻酔や手術中のリスクは大きく上昇します。そのため、全身状態が安定している若齢期に手術を行うことが、安全性の面でも重要です。
女性ホルモンの影響によって発生する乳腺腫瘍は、猫ではほとんどが悪性であり、犬でも約50%が悪性とされています。そのため、成長が十分に進んだ6か月齢前後での避妊手術が推奨されています。
なお、発情が3回以上起こった後に卵巣を摘出した場合、乳腺腫瘍の予防効果はほとんど期待できないとされています。
当院では、避妊手術を安全に行うため、すべての症例において術前に血液検査を実施しています。これは、麻酔薬が代謝される肝臓や、排泄に関与する腎臓に異常がないかを事前に確認するためです。
手術では、臍(へそ)の下を数センチ切開し、腹腔内に進入して卵巣および子宮を確認します。子宮に明らかな病変が認められない場合は、血管を適切に処理したうえで卵巣のみを切除します。
子宮全体を切除する方法もありますが、この方法では尿道の位置が変位することで尿失禁が起こる可能性があります。また、結腸付近の神経に影響が及ぶことで、術後に便秘を引き起こすリスクもあります。
これらの理由から、当院では原則として卵巣のみを切除する方法を採用しています。
手術前の準備
手術準備
手術開始
スペイフックという器具を使って子宮を探し、ゆっくりと引き上げます。
この際、膀胱の周りや尿管を傷つけないように注意し、膀胱の近くに進みすぎないように操作します。
側腹部まで進まず、操作は乳頭付近で止めます。
また、後腹膜の脂肪部分を慎重に探索します。
左卵巣動脈の処理と視野確保
デベーキ鉗子の使用
脂肪の圧迫と焼灼
出血の確認と処理
卵巣と子宮の切断
糸の持ち方
右手の持針器で糸を短く持ち、薬指と小指でしっかりホールドします。
結紮の手順
結紮する際、裏側の糸が透けて見えるか確認しながら、右手の中指で卵巣靱帯の裏側から糸を抑えます。
親指と人差し指で、卵巣とモスキート鉗子をしっかり保持し、他の組織が絡まないように確認します。
左手で糸を引く
左手で糸を引き、続けていくつかの結び目を作ります。これを連続して2つの糸で結紮します。
腹腔内で出血が確認された場合
出血しやすい場所:
止血の手順:
犬の手術費用
| 避妊手術 | |
|---|---|
| 体重 | 料金 |
| 〜5kg | ¥54,000〜 |
| 5〜10kg | ¥63,000〜 |
| 去勢手術 | |
|---|---|
| 体重 | 料金 |
| 〜5kg | ¥40,700〜 |
| 5〜10kg | ¥47,000〜 |
| 腹腔内精巣(入院費含め) | |
|---|---|
| 体重 | 料金 |
| 〜5kg | ¥55,000〜 |
| 5〜10kg | ¥66,000〜 |
| 皮下精巣(入院なし) | |
|---|---|
| 体重 | 料金 |
| 〜5kg | ¥46,000〜 |
猫の手術費用
| 避妊手術 | ¥36,700〜 |
|---|---|
| 去勢手術 | ¥25,300〜 |
| 処置内容 | 薬品名/詳細 | 料金(税別) |
|---|---|---|
| 静脈カテーテル設置 | ソルラクト250mL | ¥5,720 |
| 抗生剤注射 | アンピシリン100mg | ¥2,200 |
| 術後抗生剤 | アモキクリア | ¥1,210 |
| 術後管理費 | 術後の経過観察・処置 | ¥10,000 |
※料金は基本費用であり、追加処置や入院が必要な場合は別途料金が発生します。