banner
NEWS&BLOG
犬の肥満細胞腫

肥満細胞腫は犬の皮膚や皮下にできる『がん』です。

肥満細胞腫の中でも、手術だけで治ってしまう、悪性度の低いものから、全身に転移を起こすものまで、あります、

 

肥満細胞はもともと免疫細胞の一種で、体の中に異物が入ったときに、炎症やアレルギーを起こすように働きます。

 

肥満細胞は、ヒスタミンという物質をたくさん含んでいます。

刺激を受けると、ヒスタミンが大量に放出され、アレルギー反応や、低血圧、胃潰瘍で吐いてしまったり、最悪ショック状態に陥ることもあります。

肥満細胞腫と診断されたら、いじりすぎないように注意しましょう。

 

悪性度は、腫瘍組織の病理診断で診断します。

手術後に摘出した腫瘍を病理検査センターに提出して、診断してもらいます。

腫瘍が取り切れているのか

悪性度はどのくらいなのか(グレード1〜3と悪性度が上がります。)

を主に評価を受けます。

 

当院では、手術前におおよその悪性度の予想をつけるため、簡易診断で、細胞診を実施し、細胞の形や分布から、大体の悪性度を見当をつけて、手術で切除する範囲を決定しています。

 

グレード3の場合は、手術だけでの完治は難しいので、抗がん剤も組み合わせて治療を行います。

イマチニブやトセラニブ(商品名;パラディア)は分子標的薬と言って、がん細胞を効率よくやっつけることで、副作用を低く抑えるというメリットがあります。

ただし、上記の薬は、特定の肥満細胞腫に効果的であるため、使用前に、遺伝子検査(c-kit遺伝子検査)を受け、効くかを事前に判断しています。

基本的には最初に手術、必要があれば、抗がん剤という順で治療を行います。

先に抗がん剤やステロイド治療から開始してしまうと、がんが中途半端に引きますが、すぐに再発してしまうというデメリットがあります。

また、手術を行う際に、本来どこまでがんだったのががわからなくなってしまい、術後に再発してしまうリスクを孕んでいます。

 

手術前には、肝臓などの臓器に転移がないかをお腹の超音波検査で確認し、血液検査や、レントゲンなども組み合わせて全身状態を把握しています。

特に高齢犬では安全に手術が行えるかの麻酔前の評価としても、全身をもれなく把握できるとように努めています。

 

 

肥満細胞腫 松戸 さだひろ動物病院