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DIC(播種性血管内凝固症候群) 血栓塞栓症

 

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🌼血栓
… 出血した時は、血小板が出血部位の糊の役目をして、血液中の血漿という液体成分に含まれるフィブリノーゲンが蓋の役目をします。
蓋をしたフィブリノーゲンは、フィブリンという成分に変わりかさぶたの役目をします。

血栓が起こると…
血液の循環が悪くなり、臓器不全が起こります。
心臓→不整脈、低血圧など
肺の障害→呼吸がしにくくなる
腎臓の障害→おしっこが出なくなる、血尿など
消化管→嘔吐や腹痛

猫ちゃんでは、肥大型心筋症の合併症で 後ろ足の根元の血管に血栓が出来て、血液の流れが悪くなり
後ろ足の麻痺や壊死を起こすこともあります。

血栓が起こる原因となる疾患
◉ 血栓塞栓症…犬 敗血症、肝不全、腫瘍、甲状腺機能亢進症など  猫 心筋症など

◉ DIC(播種性血管内凝固症候群)…免疫介在性溶血性貧血(IMHA)、免疫介在性血小板減少症(ITP)、
熱中症、血管肉腫 など

 

🌼 DIC(播種性血管内凝固症候群)
…血液が固まる働きが強くなり、血管内で小さな血栓ができやすい状態になります。
血栓が作られることにより、血液を固める物質が少なくなったり、血栓を溶かす働きが強くなったりするので
逆に血が止まりにくくなり、出血傾向になります。

 

🌼免疫介在性溶血性貧血(IMHA)
… 自己免疫の異常により、赤血球が壊れる病気です。 DICの原因疾患となることがあります。
もともと赤血球の表面に付いている抗原に抗体が攻撃をしてしまうことで起こります。
突発性のものが、犬ではほとんどです。

 

🌼 肥大型心筋症
… 心臓は全身に血液を巡らすポンプの役割をしていますが、心筋が肥大して分厚くなって狭くなり、全身に血液を流せなくなるのが肥大型心筋症です。
血液の循環不全で、血栓が出来やすくなります。
症状として、後肢の麻痺・運動を嫌がる・呼吸が荒くなったりします。

猫ちゃんに多い病気です。

〜検査〜
・血液検査…肝臓の数値(AST・ALT)、CPK(筋肉に含まれる酵素)
などの内臓の検査
・凝固系検査…検査会社に出します。1週間程で結果が出ます。
・レントゲン検査
・エコー検査
・CT/MRI検査

〜治療〜
基礎疾患がある場合は、その疾患の治療をしながら 下記のような治療をします。

・血栓を溶かすモンテプラーゼを投与(静脈注射)
・ダルテパリンナトリウム投与で血栓を予防(点滴に混ぜます)
・輸血
・クロピドグレルなどの抗凝固剤の内服