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FIP 猫伝染性腹膜炎 猫コロナウイルス

 

猫のウイルス性感染症の1つである猫伝染性腹膜炎は治療が難しい病気の1つとして知られています。

FIPウイルスに感染することにより発症し、免疫が関与していると言われていますが、FIPウイルスが発生する機序についてはいまだに解明されていない点が多く、謎の多い病気です。

主に2才以下の若齢猫で発症し、10日以内に、致死率がほぼ100%と言われてきた難病です

 

「滲出型」と「非滲出型」の2種類の症状に分かれます。2つの症状が同時に見られることもあります。

 

非滲出型

「非滲出型」は体の臓器に肉芽腫と呼ばれるしこりを作り、臓器の機能に障害を及ぼします。発熱や元気・食欲の低下、体重減少などが見られます。肝臓や腎臓の腫大、黄疸などが見られたり、中枢神経系まで侵害されると後駆麻痺や発作などの神経症状も見られます。

滲出型

「滲出型」では、胸水や腹水の貯留が見られます。腹水が貯留することで腹膜炎となり、強い腹痛が起こります。また、胸水の貯留によって肺が圧迫されることで、呼吸困難が見られることもあります。

外部検査機関にて検体を提出し、遺伝子診断を受けることで診断を下します。血液検査では肝酵素値やBUN、CRE値の上昇や、滲出型のFIPである場合は、超音波検査にて腹水や胸水を確認することができます。滲出液を採取して検査を進めます。

カリフォルニア大学デービス校からの論文で、FIPウイルスに対して非常に有望な抗ウイルス薬があると発表されました。このウイルス薬に類似の作用(ヌクレオシド系逆転写酵素阻害)を持った薬がMUTIAN Xという製品名で中国で流通していました。この薬剤は治験が不十分なことから、日本では未承認薬になります。

 

当院では、この薬に対する取り扱いに慎重になっていましたが、従来の治療法だけでは、急激に進行し、早ければ1週間で若齢猫が亡くなってしまう猫ちゃんを目の当たりにし、

希望される飼い主様に、薬を提供できるように、取り扱うこととしました。

FIPの寛解まで、継続した投薬が必要なことと、常備している在庫数に限りがあるため、まずはお電話にてご相談ください。

 

FIP

猫コロナウイルス

MUTIAN

松戸 さだひろ動物病院