診察時間
午前9:00-12:00
午後15:00-18:00
手術時間12:00-15:00
水曜・日曜午後休診
🌸FIP概要
猫のウイルス性感染症の1つである猫伝染性腹膜炎は治療が難しい病気の1つとして知られています。
猫コロナウイルスに感染することにより発症し、免疫が関与していると言われています。
FIPウイルスが発生する機序についてはいまだに解明されていない点が多く、謎の多い病気です。
主に2才以下の若齢猫で発症し、10日以内に、致死率がほぼ100%と言われてきた難病です。
滲出型【ウエットタイプ】と非滲出型【ドライタイプ】の2種類の症状に分かれます。2つの症状が同時に見られることもあります。
🌸遺伝子診断を受けることで診断を下します。
カリフォルニア大学デービス校からの論文で、FIPウイルスに対して非常に有望な抗ウイルス薬があると発表されました。このウイルス薬に類似の作用(ヌクレオシド系逆転写酵素阻害)を持った薬がMUTIAN Xという製品名で中国で流通していました。この薬剤は治験が不十分なことから、日本では未承認薬になります。
当院では、この薬に対する取り扱いに慎重になっていましたが、従来の治療法だけでは、急激に進行し、早ければ1週間で若齢猫が亡くなってしまう猫ちゃんを目の当たりにし、
希望される飼い主様に、薬を提供できるように、取り扱うこととしました。
FIPの寛解まで、継続した投薬が必要なことと、常備している在庫数に限りがあるため、まずはお電話にてご相談ください。
🌸投薬コントロールについて
84日間の投薬コントロールを行い、寛解を目指します。
重症の場合には、1週間ほど、投薬を行い、元気、食欲などの一般状態の改善が見られたら継続治療を提案しています。
💡食欲が回復し、体重が増えてきた際は投薬用量が適正かをチェックしてください。
💡他のお薬とは前後2時間程開けてしてください。
💡ガスター(ファモチジン)製剤と併用の投薬では効果が減弱することがあります。
現在のところ、大きな副作用は報告されていませんが、一般状態に急変があるような場合には、ご相談ください。
💡ウエットタイプ
💡ドライタイプ
※神経症状や、貧血の進行がある場合は、治療が困難になります。
💡CFNの薬容量
おうちで体重を測っていただき、その日の体重にあった容量に調節してください。
ウェットタイプ
ドライタイプ初期
ドライタイプ中期
ステロイドや補助的な栄養給餌や皮下点滴などを組み合わせて治療を行なっています。
FIP
猫コロナウイルス
MUTIAN
松戸 さだひろ動物病院