診察時間
午前9:00-12:00
午後15:00-18:00
手術時間12:00-15:00
水曜・日曜午後休診
脱水の補正: 水分補給を適切に行い、脱水状態を防ぎます。
電解質の補正: カリウムやナトリウムなどの電解質バランスを維持します。
感染症の除外: 尿路感染症などがないか確認し、適切に対処します。
尿毒症の対症療法: 制吐剤や活性炭製剤を使用し、症状を緩和します。
貧血への対処: ヘマトクリット値をモニタリングし、必要に応じて治療を行います。
薬剤の注意点: アルミニウム中毒や高カルシウム血症に注意し、薬剤を選択します。
クレアチニン濃度: <1.6 mg/dL
SDMA値: <18 μg/dL
症状: 腎機能の障害は見られますが、ほとんど無症状です。
治療・管理:
クレアチニン濃度: 1.6~2.8 mg/dL
SDMA値: 18~25 μg/dL
状態: 軽度の臨床症状(食欲低下、軽い嘔吐など)が見られる場合があります。
腎機能残存率: 約33~25%
治療・管理:
クレアチニン濃度: 2.9~5.0 mg/dL
SDMA値: 26~38 μg/dL
腎機能残存率: 約25~10%
状態: 中等度の臨床症状(食欲不振、嘔吐、脱水など)が見られます。
治療・管理:
クレアチニン濃度: >5.0 mg/dL
SDMA値: >38 μg/dL
状態: 尿毒症の症状が顕著に現れ、体重減少や衰弱が進みます。
治療・管理:
腎臓病が悪化する際には、尿路閉塞や感染症などの他の要因がないか確認し、これらの問題を適切に治療します。
SDMA(対称性ジメチルアルギニン)は、腎機能の早期損傷を検出できる重要な指標です。
リン吸着剤の併用: 処方食を与えてもリンの数値が高い場合、リン吸着剤を併用します。
リン吸着剤の使用: 高リン血症が確認された場合、腎機能のさらなる悪化を防ぐためにリン吸着剤を使用します。リン制限食と併用することで、効果を最大化します。
注意点:
リンの管理: CKDの進行に伴い血中リン濃度が上昇し、骨が脆くなるリスクが高まります。腎臓病の猫では、特にリンの管理が重要です。
リン吸着剤の種類:
原因: 腎機能が低下すると、エリスロポエチンの分泌が減少し、貧血が進行します。特にステージ3や4では、貧血管理が重要です。
治療方法:
栄養管理: 必要カロリーを十分に摂取することが重要です。腎臓病用の処方食を食べることが望ましいですが、食欲がない場合は食欲刺激剤の使用も検討します。
食欲刺激剤の使用:
UPC(尿タンパク・クレアチニン比)は、尿中にどれだけのタンパク質が漏れ出しているかを評価する重要な指標です。この値を測定することで、腎臓の機能障害の程度や病気の進行状況を把握できます。
原因:腎臓のフィルターである糸球体が損傷。
特徴:アルブミンなどの大きな分子量のタンパク質が尿中に漏れます。
原因:尿細管でのタンパク質の再吸収が不十分。
特徴:小さな分子量のタンパク質が尿中に現れます。
UPC値が0.4~1.0の場合:定期的に検査を行い、UPC値の変動を観察します。
UPC値が1.0~2.0の場合:他の病気の有無を調べます。
原因が特定できなくても、腎臓の状態を継続的に観察します。
UPC値が0.4以上で蛋白尿が持続する場合、以下の治療を検討します。
例:ベナゼプリル(商品名:フォルテコール)
効果:腎臓の血管を拡張し、糸球体内の圧力を下げて尿タンパクの排出を減少させます。
注意点:
例:テルミサルタン(商品名:セミントラ)
効果:ACE阻害薬と同様に尿タンパクの排出を減少。特に猫の蛋白尿管理に有効です。
メリット:
目的:腎臓への負担を減らす。
方法:低タンパク質の療法食に切り替えます。
ポイント:必須アミノ酸を十分に含む製品を選び、栄養バランスを保ちます。
適応:血中アルブミン値が2.0g/dL以下の場合。
目的:血栓予防のために低容量のアスピリンを使用。
注意点:出血リスクや副作用があるため、獣医師の指示に従ってください。
特徴:尿中にタンパク質が検出されると、病気が進行していることが多い。
治療:テルミサルタン(セミントラ)が有効。
注意点:高血圧の有無や他の臓器の状態も考慮し、総合的な治療が必要。
特徴:比較的早い段階で尿中にタンパク質が現れることがある。
治療:ACE阻害薬が第一選択。最近ではテルミサルタンの使用も検討されています。
犬への適応も進められており、蛋白尿の減少効果が報告されています。
効果の比較:テルミサルタンはベナゼプリルよりも尿タンパクの減少効果が高い可能性があります。ただし、個体差があるため、獣医師の判断が重要です。
最新のガイドラインでは、UPC値が0.4以上であれば蛋白尿に対する治療を検討します。早期の介入が病気の進行を遅らせる可能性があります。
他の病気の有無の確認:高血圧、感染症、炎症性疾患などが蛋白尿の原因となる場合もあります。総合的な診断が必要です。
尿検査の正確な方法:
ACE阻害薬の使用時の注意点:
UPC値のモニタリング:UPC値が0.4以上の場合、治療を開始します。目標はUPC値を0.4以下に保つことです。
発生率:CKD(慢性腎臓病)を持つ猫の約20〜65%が高血圧を発症すると報告されています。
目のリスク:高血圧を持つ猫のうち、50〜100%で網膜に病変が見られ、視力低下や失明のリスクがあります。
発生率:CKDを持つ犬の約31〜93%が高血圧を伴うと報告されています。
効果:血管の平滑筋に作用し、血管を拡張して血圧を下げます。
使用方法:獣医師の指示に従い、適切な用量で投与します。
目標値:
RAS系の活性化:アムロジピンを単独で使用すると、RAS系が活性化し、長期的には腎臓に負担をかける可能性があります。
併用療法:
正常血圧:収縮期血圧が<150mmHg
境界的な高血圧:150〜159mmHg
高血圧:160〜179mmHg
重度の高血圧:≥180mmHg
初期フォローアップ:
血圧の目標管理:
血圧測定のポイント: