診察時間
午前9:00-12:00
午後15:00-18:00
手術時間12:00-15:00
水曜・日曜午後休診
潜在精巣は腫瘍になりやすい
・精巣は通常、体外に存在するため
外気温の24℃の環境下に置かれています。
・赤ちゃんの時に腹腔内にある精巣が、鼠径から股下に降りてきます。
この過程が上手くいかないと、お腹の中に精巣が残ってしまいます。
体温の38〜9℃なので、通常から10℃以上高い環境にあることでDNAにダメージを受けます。
・長期間高温の環境下に置かれることで、癌化します。
悪性腫瘍の中には、早期に転移を起こしたり、
二次的に貧血などの骨髄抑制を起こす事があり、
進行した場合には、摘出だけでは状態改善が見込めないこともあります。
6か月を過ぎても精巣の下降が見られない場合には、
早期に摘出をおこない、
腫瘍化の発生リスクを下げる必要があります。
〈セルトリ細胞腫〉
・セルトリ細胞腫という種類の腫瘍になると、貧血が起き、腫瘍を切除しても改善されなくなります。
・転移にも注意が必要です。
〈外科切除〉
膀胱と前立腺の間から精管が出ており、
精巣につながっています。
傷を小さく開けて、精巣を探索する方法もありますが、
骨盤腔の下などに精巣が潜り込んでいる場合には、精巣を見つけるのが難しい手術になります。
「開腹したが精巣がみつからなかった」
という結果を避けるために、
少し大きく切開を行い、精管から精巣をたどって摘出しています。
・潜在精巣は骨盤に引っかかっていることが多いです。
骨盤の近くには、
大腿に行く血管や、神経などもあるため、それらを傷つけないように、
精巣だけを丁寧に剥がして摘出します。
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